当院の麻酔 四つの特徴
麻酔注射の針が刺さるときの痛みを軽減するため、事前に歯茎がしびれて感覚がなくなる表面麻酔薬を塗ります。麻酔を行うときは、必ず表面麻酔薬を使って麻酔のときの痛みを軽減します。麻酔する部位にもよりますが、麻酔し初めてから麻酔が終わるまで何も感じなかったとおっしゃる方も多いです。当院では医科でも使われている効果の高い表面麻酔薬を使っております。
針の細さはすべて同じというわけではなく、歯科医院によってチョイスする麻酔針は異なります。麻酔の針は細ければ細いほど痛みを感じにくくなります。当院で使用する針は、髪の毛の細さほどの極細針を使用しています。使用する針は33Gという細さで、医療系で用いられる針の中で最も細い部類の針で、針が刺さるときの痛みを最小限に抑えます。
麻酔は針を指すときだけ痛いわけではありません。麻酔薬を注入するときにも痛みを感じます。痛みなく麻酔するためには、圧をかけず優しくゆっくりと注入していく必要があります。針が細く圧をかけないと歯茎などの組織に麻酔薬が入っていかず、従来の手で押していく注射器では圧が強くなりすぎることもありました。当院では、電動麻酔注射器を導入しています。機械制御で、圧をかけずゆっくりと確実に麻酔薬を届けることができるため、麻酔を痛みなく行うために必須の機器であると考えられています。
下の親知らずを抜くときなど、しばしば普通の麻酔だけでは効きづらいことがあります。下顎孔伝達麻酔とは、歯のあたりだけを麻酔するのではなく、歯の痛みを感じる神経の大元に麻酔をかけて、普通の麻酔では効きにくい歯に確実に麻酔をかける方法です。言葉では説明しにくいですが、例えるならば、普通の麻酔がパソコンのモニターの電源を切ることだとすると、下顎孔伝達麻酔はパソコンの大元のサーバーの電源を切ると言えば少しでもイメージしやすいでしょうか。通常、大学病院の口腔外科といった専門外来でしか行われないような麻酔の方法ですが、当院では対応しているため、難しい親知らずの抜歯も安心して治療を受けていただけます。